しとろんのなかみ。

作った曲について、とかとか。

「惚気話」制作秘話

どうも、しとろんです。

「惚気話」聴いてくださった皆様にまずは大きな感謝を。

 

今回はいつもより短めで、さらっと書きたいと思います。

忙しいからね。次の曲の準備とかでね。うん。徹夜明けで眠いだけとかじゃないよ、ええ。

 

では、この曲の制作秘話を、少しだけ。

 

実はこれ、なんとフィクションです。

 

・・・ん?

「いや実話ちゃうんかい、ただのフィクションかい」だって?

 

当たり前でしょ、こんなイケメン彼氏この世に存在するかああああああ!!!!!!!!!!!!

 

……取り乱しましたすいません。

逆に言えば僕の中の理想の「彼氏」がこれだったんです。

 

この曲の構想の発端は、僕の遠距離恋愛の実体験に基づいています。

実際にこの曲の彼女のように「本当に愛してる?」と聞いて、不安がっていたのは僕の方でした。彼女に「本当だよ」と言われても信じ切ることができず、独りの寂しさに打ち勝つことができませんでした。え?女々しい?知ってるよばーか!

 

そんな時、寂しいとかそういった感情をストレートに曲として表現するのを躊躇いました。そこはあえて発想の転換をして、「僕がどうされたら安心できるだろう?」と考えたのです。

距離を超えた「好き」を証明するのにはどうすればいいだろう、と。

 

その答えが君の惚気話を、君にだったんですね。

 

まぁそしてリアルとは立場の男女を入れ替えた方が映えるだろう、と変えて()

そんなこんなで、こんな詞が出来上がったというわけです。

個人的には最高傑作のひとつだと思ってます。完成度やまとまりという意味では、ある種僕の理想形だといえます。

 

一番の「だんだん眠たくなっちゃうこと」という僕の惚気からの、二番で彼女が寝落ちする展開、めちゃくちゃいいですよね。

わかる。スタンディングオベーション

 

ちなみに、メロディだと冒頭が一番好きです。

「本当に愛してる?」の旋律が、コードと共に最初に降りてきて「え、えもい!!」ってなりました()

最初のコード進行はDM9/E6/C#m7/F#mという、まあ言っちゃえば王道進行にテンションを足しただけのシンプルな感じなんですけど。これアコギで弾くと超かっこいいので、良かったら楽器持ってる方は弾いてみてください。 

 

最後に調教の話をしておきますね。

めっちゃ頑張ったので!!!!(大声)

とは言ってもですね。今までほぼほぼベタ打ちだったから、相対的にって感じなんですけどね笑 EVECとか歌唱スタイルとか、よくわからないところをたくさんいじりましたよ。

とにかく全体的に優しい声になるように。寝る前の声みたいに息をたっぷり込めて。

作業しててこっちが眠くなりました(( 

「ゆっくりおやすみ☆」とか言ってる場合ではない。

これは是非ともボカロPさんにお勧めしたいやり方なんですが、人っぽくボカロを歌わせたいときの話。

今回先にこの「惚気話」を僕が弾き語ったのを録音したんです。

そうすると、どこにアクセントを置いて、どこがどうしゃくれて、とか凄いはっきりわかるんですよね。ぜひやってみてほしいです。

あとはYoutubeで最近は歌い方講座なんかよく見てるので、それも良い影響になってるかもしれませんね。「しらスタ」というチャンネルを推してます。

 

そんなこんなで、結局長くなっちゃいましたね。夏星に比べりゃだいぶマシか()

「11月には2曲あげる!」とか呟いたのに結局次の曲は来月、それもクリスマスくらいになっちゃいそうです。

でも!!めっちゃ自信作です。まあ全部そうだけど。

でも次の作品は動画も絵も直々に依頼をして、Youtubeにも広告を打とうと考えてるくらいなので。更に更に新しいVOCALOIDもお迎えしたのでね・・・。

 

ふふふ、楽しみに待っていてください。

それまで「惚気話」があなたの夜のお供になってくれたら何より幸せです。

 

今日はここまで!(寝不足で変なテンションでごめんなさい!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が創作をやめる時、それは

 

どうも、しとろんです。

 

ブログを書かなきゃ!となる時は、大概心が大きく動されたときです。

 

citron4869.hatenablog.com

 まぁ、この記事含めてまだ二回目ですけど。

 

もう衝動のまま書いてるので見にくいことかとは思いますがお許しくださいませ。寿司打で練習したのにめっちゃ誤字る!!脳に手が追い付かない!!

 

では、本題。

僕は先週、「After the Rain」という新曲を投稿しました。

聴いてくださった方は本当にありがとうございます。いやしかし、これ全然伸びてなくてですね。まぁ、夏星や宵宮帰りが偶然にも4桁再生いってしまってたので、調子に乗ってたというか、なんならもっと上を期待していた部分がありました。

こういうのって人生で割とあります。順調に成長してる中で、「次はもっと上を!」と意気込んだときに限ってガクッと大幅にしくじる、みたいなこと。そしてそういう時は大抵、努力が足りてないだけなんです。結局。

そういうことを理解しながらも、この一週間はあまり受け入れられずにわかりやすく言えば落ち込んでいました。作曲からも、人間関係からも、逃げていました。寝て、食べて、そしてひたすら本を読む日々。。。潔いまでの引きこもりだなおい。

だから書く予定だった「After the Rain」の制作秘話も書けずじまい。このブログがその代わりみたいなものになりそうです。まぁ歌詞担当のLilaさんの話がしたかっただけなので、その話は次コラボを出した時にでもしますね。

 

まぁそんな暗澹とした一週間の中で。

「創作から離れてく人を何人も見てきたけど、その人たちの気持ちが少しわかる気がした」

こんなツイートを僕はしました。

自信と期待を込めて送り出した作品が思ったよりも人に認められない。見てもらえない。数字に反映されない。これだけで僕は、自分の価値を否定された気持ちになりました。

勿論そんなはずはないんです。コメントをくれた人だっているのに。それでも、望んでいた数字に及ばないことがこんなに苦しいんだ、こんなに人を無気力にさせるんだなと痛感しました。

「何かが悪い」「何かが欠けている」「何かが劣っている」「何かが足りない」

その「何か」と向き合うのはすごくしんどいんです。それを改善させていかなきゃいけない。その果てしない努力の未来を想像するだけでもしんどい。

After the Rain」でいえば、僕がLilaと導き出した反省点は「編曲」「音質」「アニメーション」等です。元々パソコンとか機材に詳しくない僕には、正直つらい課題です。数々のワケの分からない英語や外来語と睨めっこして、使い方も手探りのDAWと四苦八苦して、また様々なエフェクトなどを駆使しながら動画を作る作業は、はっきり言って面倒くさいです。オボエラレナイヨ!!!ってなる時もあります。

でも、やめません。やめられません。

それが楽しいから。完成した時の喜びを知っているから。もう、作曲という遊びを覚えて、6年が経ちました。編曲までしてない曲がほとんどだけど、中学2年の時から、大学1年生になった今までずっと続けてきた唯一の趣味です。高3の時でさえ、10曲作りました。気持ち悪いけど、恋人みたいなもんなんです。もう、すっかり僕の一部です。

先月、2年近く付き合ってた彼女と別れたんですけど(唐突)やっぱ長い間一緒にいると離れたときの喪失感がすごい。僕が僕じゃなくなっちゃうみたいな。自分の一部を預けていたんだな、と実感しました。だからこそ、その三倍も付き合ってきた「作曲」という恋人と別れたりしたら駄目なんです。僕が死んじゃうから。

世の中には数えきれないほどの人と物があって、僕と相性がいいものばかりじゃないんですよ、絶対。だからこそ、合う人や合う物は大切にしなきゃいけないんだと思っています。だから、嫌いかもとか苦手かもとか思ってることをやってみるのもきっと必要です。じゃなきゃ合うかどうかわっかんないからね。

「夢中」に勝る「努力」はない、と作詞少女という本で学びました。夢中で6年間、165も曲を作ってきた。でもそれは作詞作曲までの話。大学生になった今だからこそ、ちゃんと「編曲」に夢中にならないといけないんだと思うんです。夢中になる義務ってなんだよって思う? 仕方ない、じゃあやっぱ編曲は努力します。だから色々勉強してまた帰ってきたいと思います。MIXとかマスタリングとか想像するだけでおえ~!って感じだけど!!!頑張るよ!!!でも時間かかりそうだなぁ…。

まぁでも、皆さんに忘れられない工夫はちょっとは考えてるので楽しみに待ってていただけたら幸いです。技術のない僕がどこまでやれるか?みたいな実験的な投稿が近いうち、、、にする、よ!できたらいいななんて弱気なことは言うのやめときます。逃げ道なんて全部塞いじまおう。今更って未来の僕が嘆かないように。

 

今が更ける前に。

 

 

このフレーズ好きすぎて最近、乱用してます(台無し)

最後にタイトル回収といきますかね。僕が落ち込んでもこうしてまた作曲やろう!って思えるのは、勿論楽しいから、好きだからってのも大いにあるんですけど。でも。

何よりまだ信じてやまないからです。

僕にしか作れないものがまだある__________と。

 

だから、僕が創作をやめる時、それは僕が作る意味をなくした時です。

 

 

おまけに、ブログを書くきっかけ、心を動かしてくれた本をご紹介。

f:id:citron4869:20190926005422j:plain

さくら荘のペットな彼女」というライトノベルです。登場人物たち全員、何かしらの夢を追いかけているのでとても励まされます。興味があればぜひ。

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

良かったらTwitterとかで感想とか、くれたら、嬉しいんだからね!(ツンデレてない)

 

 

 

僕が大学に来た理由は勉強じゃない。

 

カテゴリ名、"宣誓表明"ってなんか色々意味被ってる気がするよね。まあいっか。

 

どうも、しとろんです。

 

昨日の今日でブログ書きます(楽しくなっちゃった)。ずっとずっと書こうと思ってた話題です。大学垢のタイムラインで一時期話題になっていた、「なぜ大学に来たか」ってやつを、ちゃんと19歳(1年生)の今の自分にとっての決意も込めてお話したいと思います。(ここでは大学名一応伏せますけど、話の都合上すぐ分かっちゃうかもです。嫌味とか自慢みたいな意図は全くないと先に言っておきます。)

 

話の発端はとある相互さんのこの一言。

「勉強以外の理由で大学来る人いるの?」

ここにいますが。って感じでした。その人は続けて「他の理由、逆に何があるの?」と言っていたので僕の答えはこうなんだと言いたくなったので書こうと思います。(ブログに起こすまで約2ヶ月)

 

結論から言えば、創作のためです。

わーい、しんぷる。具体的にいえば「作曲」と「小説執筆」ですね。とりあえずこの二大巨頭。僕ずっとこういう仕事してみたいなとは思いつつも、「出来るわけないよな」「無理だって笑われるよな」って一回も明言できませんでした。この辺、夏星っぽいですね。

 

citron4869.hatenablog.com

 

好きなことを仕事にすることが、とても難しいことなんて知ってるんですよ。そんな分かり切ってること、他人に言われたくないから僕は密かな夢を言いたくなかった。言うなら、何かしらの結果を出して「もしかしたらいけるかもね!応援してるよ!」って言われるくらいになったらだって思ってました。

でも、高校まででは結果を出そうと思っても、お金も時間もない。勿論、中学から作曲を始めて、フリーのDAWで編曲してみたり、高校ではピアプロで歌詞を投稿したり、文化祭の劇のBGM作ったり、それなりに色々行動してはいました。ただ、「普通」を脱ぎ捨てきれない僕は運動部で日々練習に励んでいて、作曲や小説で結果を出すことはおろか、ひとつ自分の作品を世に出すのがやっとでした。それが「宵宮帰り」ですね。受験生のくせによくやったなぁ…うん。でもこれも夢を目指せる段階では到底ない。僕はいつか、人生を賭けた本気の挑戦をするタイミングが来ると思っていました。でも高卒で就職となってしまえば、そんな機会はなくなる。僕が大学に来た理由の1番はここです。「モラトリアムの延長」の為です。

 

「はぁ?お前大学舐めてんだろ」

「本気で勉強したい人達に謝れ」

そう思う人もいるでしょう。僕と同じ大学の人は、「その理由なら受験死ぬ思いで頑張って旧帝大なんて来なくても良かったんじゃ?」と思う人もいるでしょうね。でも、わざわざ学歴を求めたのにもある程度理由があって。それは、思う存分、人生挑戦(ライフチャレンジ)した後、「やっぱりダメでした」ってなっても、楽に安定した道に進めるようにしたかったからです。なんか聞こえ悪いですかね。まあでもこんなもんです。Aプラン失敗用のBプランの為に、ある程度の学歴は必要だった。これは周りにしても親にしても、そして僕自身にしても1番安心出来るルートだと思ったからです。本気で夢を追う人からも馬鹿にされそうだし、ちゃんと勉強頑張ってる人にも怒られそうですね。

f:id:citron4869:20190901042455j:plain

星が見えない今の居場所



でも僕が創作に本気なのは本気です。飽きやすい僕が、作曲は中1からもう6年も続けてきた。誰に褒められるでもなく、認められるでもないのに、「ただ自分が好きだから」その理由だけで続けてこれた。小説に至っては、途切れ途切れですけど小学生の時から作ってますね。この2つは、僕の人生において絶対に手放してはいけないものなんだと思います。僕が僕であるために、必要なものなんだと思ってます。それに人生賭けてみたって悪くはないでしょう?

だから、僕はこの大学4年間の間に、できるだけ創作に費やして、結果を残せるように足掻こう踠こうと決めたんです。だから単位落としまくって大変ですよ本当に。朝起きれなくて学校行けないのが問題なんだけどね。いや創作関係ねえじゃん!あはー。てへ(爆)

 

唐突ですが自慢しますね。高校の時に小論文のコンテストで入賞したんですよ。その時の賞金、15万円ですよ。すごくね?すごいんだよ。東京のホテルに招待されてパーティみたいなの出たんだよ。自分の力でお金を稼ぐってことが何より嬉しかったし、あと有名人っぽくて楽しかった笑 名刺とか貰って、記者にインタビューされて。僕、こんな性格の割に目立ちたがり屋なんだなぁとか思った。どうでもいいね。バッサリカットで。

その時の賞金、高校3年間でほぼ手をつけなかったんですね。何故か?大学に入ってパソコン買ってもらった時に、DAWVOCALOIDに費やすためですよ!高一のあの時点で僕は、この4年間というリミット付きの挑戦を思い描いてた訳です。実際に、たっかいcubase10と初音ミクV4Xを5月に買って、自分を後戻り出来ないように追い込みました。だから今、立ち止まってる時間なんてないんです。本当はぐーたらなんてしてちゃダメなんです。人生で最も自由な"今"だからこそ、自分のやりたいことをやらなきゃいけないんだと、僕は僕に言い聞かせています。

だって、後悔したくないから。

こんな事言うのちょっと恥ずかしいし、醜い気持ちかなぁって思われるかもしれないけど、有名になってみたいんですよね笑 昔からあんまり言わないけど、殆ど誰にも言ってないけど密かに思ってることです。僕の言葉が多くの人々に届くってなんか凄いじゃないですか。チヤホヤされたい訳じゃなく、って言ったら嘘になるけども笑 まあでもなんかそういう影響力みたいなもの、ちょっと憧れますね。あと、ボカロPの友達とか欲しいなぁ。いつか米津玄師さんと飲みたい。あ、これ妄想止まんないやつだ。まとまってるか分からないけれど、今日はこの辺で!

 

あと3年半、頑張るぞ!!

「夏星」制作秘話

どうも、しとろんです。

まずは、夏星を聞いていただいたということで、本当にありがとうございます。超感謝してます。

お陰様で2000回再生となりました!マイリスも50いくか……と毎日布団の上でわくわくごろごろしております(曲作れ

 

今回はこの「夏星」の制作秘話や、楽曲解説をしていきたいと思います。これは個人の解釈を否定するものではないですが、僕なりの「夏星」を知りたいという方のみ読み進めてください。また、この曲には込められた想いが強いので多少長くなりますがお許しを。笑

 ※時間ない方は「お知らせ」だけでも読んでいってくださいね!笑

 

 目次

  • 1.「夏星」に元々、歌詞はなかった
  • 2.作詞をしようとしたワケ
  • 3.歌詞の解釈
  • 4.「星」に託された意味
  • 5.実は分かりにくい歌詞は苦手
    • お知らせ!!
  • 6.「夏星」まとめ

  

続きを読む

「救う」ということ。

 

どうもしとろんです。

久々にブログ更新します。

 

あまりに書かないせいで億劫になってしまっていたブログですが、もっと気軽に、ふと思い立ったら書けばいいや、そういうもんだと思い直し書くことにしました。

いつもは構成とか体裁を考えるんですけど、今日はもう一発本番みたいな感じなので、読みづらかったから申し訳ないです。米津さんのブログほどではないと思うけど()

 

実は僕、割と嵐のファンです。

※唐突ですいません、ちゃんと最終的に作曲の話になります。

コンサートも行かないしグッズも買わないので、ジャニヲタとまでは言えませんけど。だから、休止発表があってもそこまでショックでもなく、へぇ、そうなんだ、くらいでした。でも何故か夏休みに入ってから、狂ったように嵐のバラエティを見るようになって笑 やっぱりアイドルらしくない面白さだな〜とか思ってたんですけど。今日ふと嵐ファンの(俗に言うアラシアン?アラシック?)のブログを見たんですよ。そしたらまぁ、休止発表を聞いた時はご飯食べれなかっただの、眠れなかっただの、会見見てる時ずっと泣いてただの、凄いわけです。阿鼻叫喚の嵐だなと。別に上手くないと。で、なんでその人が嵐を好きになったかってのが書いてあったんですけど、「人生の一番辛かった時に、嵐に助けられた」からだそうです。

 

僕はこれを見た時なぜか、ふわっとした気持ちになったんです。なんとも言えない浮遊感に襲われました。

まさしく「救われた」と言うべき体験をした人がいることに感動したんだと思います。僕はおそらく誰かに救われたと強く思ったことがありません。人生のどん底に叩きつけられ、もう死んでもいいかって時に誰かに手を差し伸べられた、誰かのおかげで生きられたなんて体験はしたことがないんです。彼女のブログはその後、こう続きます。

「その時私は、嵐に一生ついていくって決めた。」

狂愛とも呼べる強い決意ですね。人は自分が弱ってる時、誰かに助けられるという経験をすると、最も強く愛情が芽生えるそうです。僕にはそういう、くるおしいほど絶対好きだと思える物に、人に、出会えていないのかもしれない、そう思いました。「恋は盲目」とも言うように、本気の愛情は理性をも狂わせます。僕はそれが良くないことだとずっと思っていました。

 

「恋人だから全て許せる」とか、「好きなら全て受け入れるべき」とか、「聴く前に高評価した」なんてのもよくYouTubeのコメントにあるけど、全て盲目的な考えです。好きな人だとしても、間違ってると思ったらそう伝える。好きな人に依存しない。客観的に良いと思ったら良いと言う。それがある種の好きな人への「誠意」だと思っていました。

 

……でも、何かを盲目的になるまで愛せることは、幸せなんじゃないかと気付き始めました。

きっかけは天気の子です。f:id:citron4869:20190828172350j:plain

微妙にネタバレになるかもですが、これは「世界か愛する人か」というテーマで、主人公は愛を選びます。それはとても盲目的で、それはRADWIMPSの歌の歌詞にもよく現れています。

 

君がくれた勇気だから 君のために使いたいんだ

君と分け合った愛だから 君とじゃなきゃ意味がないんだ

 

/愛にできることはまだあるかい

 

僕の中を光らせる鍵を なぜに君に持たせたのか

そのワケをただ知るそのために

生きてみるのも悪くははいよね

 

/祝祭

 

とてもとても「君」至上主義な歌詞ですよね。元々、RADWIMPSはそういう「君」を宗教や神とまで言わしめるほどの狂愛を書くことで有名だったので映画のテーマ相性がよかったんですね。いやそんな話はどうでも良くて。

 

次のきっかけがこれです。

f:id:citron4869:20190828173216j:plain

そう、VOCALOIDの祭典、マジカルミライです。

このイベントでも僕は、初音ミクやその他のボーカロイドたちに救われた多くの人々の言葉を見ました。ボカロPの中にも、初音ミクに救われた人が多くいます。VOCALOIDによって、居場所を見つけられた人とも言えます。僕にもそういう側面はあります。でも、「救われた」ほどではない。初音ミクをキャラクターとして愛しているかと言われれば、そうだと断言はできない。そこに、どうしても負い目を感じてしまう。劣等感がある。どん底にいたからこそ、そして音楽に、初音ミクに救われたからこそ、今度は僕がボカロを作るんだと僕は言えない。

誰かに、何かに救われて、それを愛している人を見る度に、僕は自分は冷たい人間なのかもしれないと落ち込む。優しい人間ではないのだと思い知らされるような気がする。

 

日本人は優しい。よく言われることだ。他人の目を伺って、自分ばかり損をする。多分僕はそういう日本的な性格ではない。自分が損をするのは嫌だ。優しい人間にしか優しくできない。優しくされた分しか、優しさを返せない。優しさが欲しいからと言って、誰彼構わず優しくすることも嫌いだ。でも、周りはそんな人間ばっかりなのだと思う。優しすぎる人間ばかりなのだと思う。いや、それは臆病と卑怯を混ぜ込んだ優しさではあると思うけど。

「自分の人生なんだからやりたいことをやれ」とか「嫌いな人間の顔色なんて伺うなよ」とかそういう自己啓発の言葉がよくTwitterでもバズる。要するに、みんなそう思ってるんだ。他人を気にして私なんでこんなに損してるんだろう。嫌いな人のためにこんなに悩んで私バカみたいだなって。だから、そんな人達の背中を押す言葉がもてはやされる。

僕みたいな、元から嫌いな人には嫌いとはっきり言えてしまう、心のない人間には刺さらないから、きっと僕がマイノリティなんだろう。だから、本気で死にたいとも思えず、すぐに立ち直れてしまうんだ。だから、「救われる」なんていう経験もできないんだ、なんて。

大勢の優しい人から見たらどう映るのだろうか。よく分からない。皮肉や嫌味だと思われるか。羨ましいと思われるか。僕は優しい人間になりたかった。厳密に言えば、優しくすることの出来る人間ではなくて、優しくなれる人間のことだ。

僕の音楽がいつか大勢の人を「救える」日が来ることを願う。そのためには、もっと損をして、もっと傷ついて、その後でもっと優しくなる必要があるような気がしている。

そして、盲目的な愛を、一度でいいからしてみたい。いや、それはあるかも?ある程度の盲目を自分で肯定した上で、盲目的な愛をしたいって感じかな。

 

それではこの辺で。

僕にとっては必要な覚書だったけど、ここまで面白くもない長文を読んでくれたあなたには多大なる感謝を。

最後に告知。

 

8/31に夏星の楽曲解説をこのブログであげますので是非見てください!(遅くなってごめんなさい)

 

あ、あと。

9/15に新曲あげます。多分。

 

 

「宵宮帰り」制作秘話

どうもしとろんです!

10/30に宵宮帰りを投稿しました!

f:id:citron4869:20181111213039j:plain

初のニコニコ投稿をウキウキ楽しんでいたらあっという間にもうすぐ1000回再生…

本当にみなさんのおかげです!ありがとうございますヽ(;▽;)ノ

 

今回は!宵宮帰りを投稿するに至った経緯を知ってもらおうということで!ボカロPでない方にもわかりやすくお伝えしたいと思います!

 

話は2017年3月まで遡ります…(一年半前)←

 

 

①いとわさんの編曲にアプローチ

 

宵宮帰りの編曲めちゃくちゃかっこいいですよね!?異論はないですよね。ないです(断言)

あんな素晴らしい楽曲が「歌詞とメロディを誰かつけてくれ」とピアプロというサイトで応募を募っていたので、真っ先に手を挙げた次第なのです!(そして編曲をご提供して頂けることになりました感涙)

ちなみに、この時点で下駄や花火の音も既に入っていました!雰囲気が既に完成されていたんですねぇ(誰)

 

 

②歌詞とメロディを作る!の前に!

 

歌詞やメロディを作る前に、楽曲の構成やキー、コードなど必要な情報をTwitterのDMでお聞きしました!こういう会話がそれっぽくて既に楽しかった()

 

f:id:citron4869:20181111215649j:plain

 

IAさんとミクの歌える高さの範囲も尋ねました!宵宮帰りはB3からB5(低いシから高いシまで)のメロディなので、ミクさんに歌ってもらうことになったわけですね。

 

にしても、2017年3月ですよ。一年半前から一大プロジェクトなのです。いま段取りが悪いだけだろって言った人、本当にその通りです…。

 

 

③歌詞とメロディを作る!!

 

編曲からメロディを作るのは初めてだったので、すごく難しかったですが、メロディはとても自分っぽくなったと思います。

対して歌詞は、いとわさんの雰囲気をできるだけ壊さないよう、いとわさんの投稿作品をできる限り聴きまくり何度も書き直しました。

f:id:citron4869:20181111225322j:plain

楽曲の説明を簡単に加え、一発OKを貰い、今の歌詞が完成しました!

(宵宮といういとわさんの言葉のセンスにこの曲が成り立っているのがよくわかりますね笑)

 

④調声の調整(別にうまくない)

 

歌詞とメロが決まったので、いとわさんのミクさんをどんな風に歌わせるのかというのをプロデュースしました!詳細はこんな感じですね。

基本的には聞き取りやすくなるようにお願いしました。

f:id:citron4869:20181111230813j:plain

これらをもとにいとわさんがMIX、マスタリングまでしてくだって納品していただきました!(どう考えても労力自分の方が少ないですね…汗)

 

⑤完成!!!

 

かくして、宵宮帰りは完成しました!この後、めいぷるさんに絵を、けるねこさんに動画をお願いすることになりました。(ここまでに1年…)

f:id:citron4869:20181111232318j:plain

めっちゃ綺麗ですよね…。

本当に色んな人の協力によって、ニコニコの世界に入ることが出来ました!特にいとわさんには感謝してもしきれない…。

前のブログでも言った通り、まだ補助自転車みたいな僕ですがボカロPの仲間入りって感じです!嬉しい〜!曲作りとか歌詞とか色んな話ができて最近はとても楽しいです!

リスナーの方もここが好き!とか言ってくださったら幸せになります!僕が!!(大声)

 

なんか長くなりました笑

ここが聞きどころ!とかここはこういう意図があるんだ!っていう楽曲解説はまた別に書きたいと思います笑

 

ここまで見てくださった物好きの方、本当にありがとうございます😭

小説とかも書くので文章は得意な方かと思ってましたが、ブログって難しいですね…。

 

こんな拙いブログですが、また見てくださったら嬉しいです!そして、曲の方もよろしくお願いします!!

 

質問ありましたらTwitterの質問箱(https://peing.net/ja/citron_tune?event=0)でお待ちしております<(_ _*)>

 

あいはぶあどりーむ。

 

あいはぶあどりーむ。

 

キング牧師の有名な言葉だ。

そこを切り取っても、人種差別をなくそうって意味伝わらないやんとか思ったりするんだけど。まあいいや。

 

あいはぶあどりーむ。

私には夢がある。

 

自分の紡ぐ言葉や音で、誰かの心を動かす喜びは、きっと何にも代えがたい。

 

そんなことを、仕事にしたい。

 

小学校から小説をノートに書きなぐり、中学校から曲を作って、高校で劇の脚本を書いて、僕のその気持ちは増す一方だ。

 

でも、夢は夢に過ぎない。

 

だから僕は、そんな大きい夢ではなく、小さい夢をひとつ打ち立てた。

 

夢というよりも、小さな願望。

 

自分の作った曲をカラオケで歌いたい。

 

誰かにとってはきっと些細なことで、簡単に成し遂げたことで、でも一方で誰かにとっては、遠い有り得ないはずの世界で、僕だって、小さいなんていいつつ、遠い遠い道のりだと思っている。

はたまた、誰かにとっては、同じように、夢として目指している人もいるかもしれない。

 

曲を作るって事を、好きじゃないからやってる人なんているわけがない。

作曲にはお金も手間もかかる。

普通の人から見れば敷居も高い。

それでも踏み込んだのは、好きだからだ。

 

だから、好きなことをやれている人たちに憧れるし、尊敬している。

僕はTwitterでボカロPと呼ばれる人や作曲をしている人を沢山フォローして、自分をその身に投げ込んだ。

あまり会話ができてない(∵コミュ障)けれど、常に刺激を貰っているのだ。

あんな人達と、日ごろ思う作曲論なんか語れたらきっと楽しいだろうなと思うけれど。その勇気の一歩は、まずひとまず、自分の作品を発表してからだと、なんとなくそれがけじめというか、土俵に上がるってことなんじゃないかと思っている。

 

去年の夏に曲を完成させ、今年の夏には投稿できると思っていたが、動画師さんの都合でもう10月になってしまった…笑

 

これを見ている相互さんのボカロPさんにお伝えしたいのは、その曲を聴いてくれということはもちろんだけれど(冗談です、聞いてください)、僕はフォローする時必ず曲を少なくともひとつは聞き、最新のツイートもある程度見て人間性がしっかりしてそうな人を選んでいるつもりです。

この人はこういう考えをまっすぐ貫いてるって思う人を、フォローしてるつもりです。

なので、もし僕が皆さんと同じ土俵に上がれたら、その時は、お話してくださったら嬉しいです。

 

どうも長文失礼しました。

本当はこんな硬い人間ではないです。しとろんでした。

f:id:citron4869:20181111232318j:plain